祈りの歌
私の子供たち、戻ってきなさい。
そのような歪んだ思いを抱くのをやめて。
私は今も神聖そのもの、父が完全な罪のなさの中で創造し、今この時も、平和の腕で抱きしめている。
その聖性こそがあなただ。
今こそ癒しの夢を見なさい。
それから起き上がって、すべての夢を永遠に手放しなさい。
あなたは父の愛する子。
父の家から一度も出たことがなく、内なる真実に逆らって愛に背き、重い心と血のにじむ足で過酷な世界を彷徨ったこともない。
すべての夢をキリストに預けない。
キリストに癒しを導いてもらいなさい。
あなたはキリストとともに祈り、この世界が囲んでいる哀れな場所を超えたところへ出ていきなさい。
キリストは私に代わって訪れ、私の言葉をあなたに語る。
私は悪夢の中で疲れ果てた我が子を呼び戻し、永遠なる愛と完全なる平和で抱きしめる。
私の腕は自分が癒されていることを理解していない愛する我が子に向かって開かれている。
愛の聖性と創造の喜ばしい感謝の中で、祈りの歌が一度もやんだことがないのを理解していない我が子に開かれている。
ただ一瞬、鎮まりなさい。
厳しい努力と敗北のざわめきの背後に、あなたに向けてわたしを語る声がある。
ほんの一瞬これを聴きなさい。
それであなたは癒される。
聴きなさい。
あなたが救われていることを知るから。
わたしを手伝いなさい。
裁きの夢、恐れに苛まれる小さな生命の夢、
たちまち終わってしまうので一度も存在しなかったも同然の夢から、
わたしの子供たちを目覚めさせるように。
そこではあなたの夢は、あなたの喜びは無限にふくらみ、あなたの愛とわたしの愛が、共に無限の彼方に放射され、時空間が無意味となる。
あなたが悲しみの中で待っているうちは、天国のメロディーは未完成のまま。
あなたの歌は、愛の永遠なるハーモニーの一部だから。
あなたなしに創造は成就されない。
我が子から一度も離れたことのないわたしのもとに戻りなさい。
聞きなさい、我が子よ。
あなたの父があなたを呼んでいるのだ。
愛への呼びかけを聴くのを拒まないように。
キリストの愛を拒まないように。
天国はここにある。
そしてここがあなたの家なのだ。
創造は時間の柵を超えて世界から重荷を取り除く。
軽やかな心で、その訪れを歓迎しなさい。
その優しさのなかで影が消えていくのを目撃しなさい。
聖なる子よ、
なんと麗しいことか!
なんとわたしとそっくりなことか!
どれほどの愛をこめて、わたしはあなたをわたしの心に抱きしめることだろう。
あなたはわたしの子を癒し、彼を十字架から降ろした。
あなたがわたしに与えたその贈り物のひとつひとつが、なんと愛おしいことだろう。
立ち上がり、わたしが与える感謝を受け取りなさい。
わたしの感謝とともに、まず赦しの贈り物が訪れ、つぎに永遠の平和が訪れるだろう。
だから今、あなたの聖なる声をわたしに返しなさい。
祈りの歌はあなたなしでは黙したままだ。
この宇宙があなたの解放を待っている。
それは宇宙それ自体の解放だから。
宇宙とそしてあなた自身に対して親切でありなさい。
わたしにも親切でありなさい。
わたしがあなたに求めるのはただひとつ、あなたが慰められ、これ以上、恐れと苦痛のなかで生きなくなること。
愛を捨て去るな。
覚えておきなさい。
あなたが自分自身と世界について考えていることが何であろうと、あなたの父はあなたを必要としている。
そしてあなたがついに平和とともに父のもとに戻るまで、
父はあなたを呼び続けることを。
『覚醒へのレッスン』P266
奇跡講座 マニュアル編 付録Ⅱ 祈りの歌 P43 より