T18-3 夢の中の光
自分の人生を、幻想に真実味をもたらし、空想に現実味をもたらすことに費やしてきたあなたは、夢の道を歩んできたのです。
光が近づくと、あなたはすぐに闇へと駆け込み、真理に対して身をすくませ、あるときは、それほど大きくない恐怖のほうに、ときには、完全な恐慌の中へとひきこもります。
ゆえに、私たちでただちに光の瞬間の中で一緒になりましょう。
それだけで、あなたに自分の目標が光だと思い出させるには十分です。
真理は、あなたに呼ばれたので、急いであなたに会いに駆けつけてくれています。
もしあなたが自分の選んだ道を一緒に歩んでくれている偉大な存在が誰なのか知っていたら、恐れることなど不可能になることでしょう。
そして、あなたは自分が愛そのものに恐れを抱いているのではなくて、自分が愛から作り出したものを恐れているだけだとは気づいていません。
兄弟の手を握っているあなたは、私の手も握っています。なぜなら、あなたたちがお互いに心を結び合わせたとき、あなたたちしかいなかったわけではないからです。
あなたが私と一緒に離れることに同意してくれた闇の中に、私があなたを置き去りにしようとしたなどとあなたは信じるのですか。
あなたの関与する関係性の中に、この世界の光があります。
自分の兄弟に差し延べた信頼という贈り物を奪い返したいという気持ちになっても、そんな誘惑に負けてはなりません。
その願いとは、神聖でありたいとの切望だったのです。
というのも、あなたは自分がかつて持っていた、そして、自分がかつてそうであった唯一のものだけを切望しているからです。
★たしかに自分の願いは「神聖でありたい」だ。
そうなんだ、わたしの願いは本来の神の子の姿。
「神聖でありたい」なんだ。
そうか・・・だからこそ自分の中にある”神聖でないもの”を受け入れられなくて、外に投影しているんだ。
あなたが兄弟の手を握ることを承知してくれたのと同じようにしっかりと、私もあなたの手を握りしめています。
そして、私たちの向かうところへ、私たちは自分たちと一緒に神を伴って行くのです。
あなたたちは別々に旅立ち、どこにも辿り着くことのない長く無意味な旅を終えて、一緒に故郷へ帰りつつあります。
あなたたちは自分の兄弟を見つけ、お互いの道を光で照らし合います。
そして、この光から、後ろに向かっては闇にまで、そして、前方は神にまで、偉大なる光線が広がって届き、過去を光で払拭し、神の永遠なる臨在のために場所を空けます。
そして、神の永遠の臨在の下で、あらゆるものが余すところなく、光の中で輝くのです。
★めでたし めでたし(こらっ!)
もう終わってるんだね。
<朗読>
朗読『奇跡のコース』#170 T18 Ⅲ 夢の中の光 - ListenOnRepeat