彼こそが贈り物なのです。
T20-5 永遠の伝令 - テキスト第20章(神聖さのヴィジョン)
この世界においては、神聖な関係の中で、神の子は本来の自分に最も近づきます。
神の子の一部である者たちは時間の中で徐々にひとつに結ばれていき、
彼らが結びつくたびに時間の終わりがより近くにもたらされます。
あなたが自分の兄弟のために平安だけを望むようになったとき、あなたに彼の真価がわかるようになります。
そして、あなたが彼のために望むものを、あなたは受け取るでしょう。
あなたは、彼が差し延べてくれるもの以外に何が欲しいというのでしょう。
彼の価値は大いなる父によって定められており、あなたが彼を通して父からの贈り物を受け取るとき、あなたは彼の真価を認めることでしょう。
あなたは彼を裁こうとは思わなくなるはずです。というのは、キリストの顔を見ていながら、それでもなお裁くことに意味があると言い張る者など誰もいないからです。
ヴィジョンかそれとも裁きか、それはあなたの選択次第です。
ただし、決してその両方を選ぶことはできません。
身体を見る視覚は、神聖な関係の目的に奉仕するうえで役立つことはありません。
そして、あなたが自分の兄弟を肉眼で見えるものとして見ているうちは、まだ手段と目的が一致していないのです。
あなたがいつの日か、自分の兄弟に捧げることになる完璧な信頼が、ここではすでにあなたに差し延べられています。
そして、ここでは、あなたたちがお互いに与えることになる限りない赦しは、もう兄弟に与えられているのであって、あなたがこれから見ることになるキリストの顔も、ここではすでに見られています。
彼こそが贈り物なのです。
聖霊のヴィジョンを通して、あなたにもその贈り物が見えるし、聖霊の理解を通じて贈り物を認識し、自分自身のものとして愛するようになるでしょう。