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T21-3 信頼、信念、そしてヴィジョン - There Is No Spoon
あなたは、自分の兄弟の中から誰かを選び出して、彼らと一緒に罪を探求できるように知覚を作り出しました。
聖霊はこの知覚を、あなたが本当に見たいと望むのは神聖な関係のヴィジョンだけだということをあなたに教えるための手段として見ています。
彼らが自らの兄弟たちを神聖さの中で見たいと切望するとき、信念と信頼の力は、ヴィジョンを遮ることなく支持するようになるので、身体をはるかに越えた向こう側にまで進むようになります。
リベンジ
※テキスト 第十八章 二 夢の基盤
あなたが夢を見ている間は、あなたは、その世界が現実だと信じて疑いません。
しかし、その世界はここに、明らかにあなたの心の中にあるというのに、まるであなたの心の外にあるように見えます。
あなたは夢の世界に対して、自分で作ったものとして反応しないどころか、夢の生み出す感情が自分から生じていることに気付いてすらいません。
夢の中に出て来る登場人物や彼らがしていることが夢を作り上げているように見えます。
あなたは、自分が夢の登場人物たちに演じさせていることに気付いていません。なぜなら、もしあなたがそのことに気付いたとしたら、罪を彼らに押し付けることができなくなり、満足できる幻想はなくなってしまうからです。
夢の中では、こうした特徴は曖昧なものではありません。
あなたが目覚めそうになると、その夢は消えます。
しかし、あなたが気づき損ねているのは、夢の原因となったものは、夢と共に消え失せてはいないという事実です。
現実ではない別の世界を作りたいという、あなたの願望はあなたと共に残っているのです。
だから、あなたが目覚めて戻ったと思っている世界は、単にあなたが夢の中で見た同じ世界が、別の形を取って現われたものにすぎないのです。
あなたは夢見ることに自分の全ての時間を費やしているのです。
眠っているときの夢と、目覚めているときの夢は、違う形をしているというだけのことです。
どちらの夢も内容は同じです。
どちらの夢も、現実に対するあなたの抗議であり、自分には現実を変えることができるという狂気の固定観念なのです。
目覚めているときに見る夢の中では、特別な関係には特別な役割があります。
特別な関係は、あなたがそれを使って自分の眠っているときの夢を実現させる手段になるのです。
あなたは、この目覚めているときに見る夢からは、目を覚まそうとはしません。
特別な関係は、非実在のものにしがみ付いたままで、自分が目覚めるのを妨げようとするあなたの決意そのものと言えます。
そして、あなたが、覚醒することよりも眠りにより価値を見出している限りは、あなたは夢を手放すことはないでしょう。
8. 夢に捕らわれて、目を閉じたままにさせられないようにしなさい。
夢が現実ではない世界を作り出すことができるというのは、意外なことではありません。
そうではなく、信じ難いのは、そんな夢を作りたいという願望そのものの方です。
あなたの兄弟との関係は、今や、そんな願望など取り除かれた関係となったのです。なぜなら、あなたの関係の目的は、夢の目的から真理の目的へと変化したからです。
あなたは、この目的の変化に確信が持てずにいます。なぜなら、あなたはこちらの方こそが夢なのかもしれないと思っているからです。
あなたは、あまりにも色んな夢の中から選ぶことに慣れてしまったために、自分が遂に、真理と全ての幻想との間の選択を全うしたということが分らないのです。」
※テキスト 第十七章 一 空想を真理へと差し出す
もっとも、夢を見ている当人に、あなたは夢の中にいて、あなたがしたことは実際には起こってはいないのだと納得させようとしても、それは不可能というものです。なぜなら、彼らは幻想を現実だと錯覚しているので、彼らが夢そのものとなってしまっているからです。
夢からの完全な解放は目覚めることにしか見出せません。なぜなら、ただ目が覚めたときにだけ、幻想は現実に全く影響も与えていなかったし、変えもしなかったことが完璧に明らかになるからです。
空想とは現実を変えようとすることです。
それこそ、夢想する目的です。
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T9-3 誤りの修正 - There Is No Spoon
もしあなたが自分の誤りを聖霊に渡したいのなら、あなたはその兄弟の誤りについても聖霊に渡すようにしなければなりません。
あなたがすべての誤りについてこの方法でのみ対処するようにならないかぎり、あなたはどのようにしてすべての誤りが取り消されるのか理解することができません。
もしあなたが自分の道を見出してその道を辿りたいなら、あなたの傍をあなたのためにともに歩んでくれている真理だけを見るようにしてください。
聖霊の役目を引き受けようとなどしないでください。さもないと、あなたは自分の役目を忘れることになってしまいます。
時間の中では、ただ癒すという役目だけを受け入れてください。なぜなら、時間は癒しのためにあるからです。
9-1-4
あなたは自分の意志を自分では自覚できないところに幽閉してしまっています。あなたの意志は、そこに残ったままですが、あなたを助けられずにいます。
あなたの心の中で間違いから真理を選り分けるのが聖霊の役目だと私が述べたとき、私が意味していたのは、聖霊はあなたが隠しているものを見通して、そこにおいて神の大いなる意志を見分ける力を持っているということでした。
9-1-6
あなたとあなたの大いなる創造主は、創造を通してコミュニケーションを行なうことができます。というのは、創造すること、ただそれだけがあなたと創造主のひとつに結び合わさった大いなる意志だからです。
9-1-7
あなたは自分の望むものだけを求めてはいません。
それはあなたが、本当に自分の望むものを受け取ることになってしまうかもしれないと恐れているからです。そして、求めるなら、確かにあなたは受け取ることになります。
だからこそ、あなたは自分の望むものをあなたに与えてくれそうにもない教師に執拗に求め続けているのです。
9‐2
実のところ、彼は恐れからの解放を求めているのではなく、単に自分自身で選んだある症状を取り除いてほしいと求めているだけです。
あなたがその兄弟の声に耳を傾けるようになれば、あなたには私の声が聞こえるようになってきます。
あなたの兄弟があなたにどんなメッセージを届けてくれるか、それはあなた次第です。
その兄弟はあなたに何と言うでしょうか。
あなたは彼に何と言わせたいのでしょうか。
その兄弟についてのあなたの決断が、あなたの受け取るメッセージを決定することになります。
聖霊がその兄弟の中にいて、聖霊の大いなる声がその兄弟を通してあなたに語りかけていることを忘れないでください。
それほど神聖な兄弟が、真理以外の何をあなたに語ることができるでしょうか。
そうだというのに、はたしてあなたは兄弟の中の聖霊の声に耳を傾けているといえるでしょうか。
救いは、あなたの兄弟からやってきます。
あなたが聖霊の導きの声をほかの者たちの中に聞くようにならないかぎり、あなたには聖霊の導きが信用できないし、聖霊の導きが自分のためのものだということが信じられないでしょう。
兄弟たちの中で語る神の声以外には何も耳を傾けないようにしなさい。
さもないと、あなたは真に聞くことができないでしょう。
私があなたのことを信じているのですから、あなたも自分の兄弟たちのことを信じてください。そうすれば、あなたにも、私があなたを信頼するのは正当なことだとわかってくることでしょう。
9-2-9
信じないことは、敵対して攻撃することです。
信じることは、受け入れて味方になることです。
何かについて価値判断すれば、その代償を支払うことになります。なぜなら、価値判断するということは値打ちを決めることだからです。
そして、あなたが値をつけた通りに、あなたは支払うことになります。